ゴルフ場利用税の控除復活を〜カナダ業界、ロビー団体を結成
- 2014年6月6日
- 米国ビジネス
カナダのゴルフ場業界は、40年前に廃止されたゴルフ場利用税の控除復活を求めている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、カナダは米国と違い、富裕層の優遇につながるとの理由でゴルフ場利用料(green-fee)の税控除を認めていない。一方で、オペラのコンサートやアイスホッケーの試合の入場料は、接待費として最高50%まで控除できる。
ゴルフ場経営最大手のクラブリンク・エンタープライズや、自動車部品業界の重鎮フランク・ストロナック氏など、計2300コースの所有者でつくるカナダ・ゴルフコース所有者協会(NGCOA)はこうした扱いを不公平と考え、独自の調査を行って報告書を公表した。ゴルフ支出がもたらす経済的な影響は、カナダ国内総生産(GDP)の約1%に相当する年間131億2000万ドルに上る。
政府統計によると、カナダのゴルフ人口は約150万人で、ホッケーの130万人より多い。
NGCOAのジェフ・カルダーウッド会長は、控除の不適用が「ゴルフ業界を圧倒的に不利な状況に追いやっている」と語った。
控除復活を求める動きは、過去6年間で3度目となる。前回の2011年は、国会主要3党の議員から支持を受けたものの、当時の保守政権が赤字予算削減の立場から同調しなかった。
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