ALSマウスの寿命延長 iPS使い京大、治療に道 神経維持細胞を移植

 【共同】人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経細胞を維持する細胞を作り、全身の神経が徐々に侵され筋肉が動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」のマウスに移植して、寿命を約10日間延ばすことに成功したと京都大の井上治久教授(幹細胞医学)のチームが26日発表した。有効な治療法が見つかっていないALSに、iPS細胞を使う再生医療が有用である可能性を示す成果で、26日付の米科学誌ステム・セル・リポーツ電子版に掲載された。

 ALSの進行には、神経細胞のネットワーク維持や栄養供給に関わる「グリア細胞」と呼ばれる細胞が異常になることが関与しているとされる。

 チームはALSのマウス24匹の脊髄に、iPS細胞から作った、グリア細胞に変化する細胞を1匹当たり約8万個移植。

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