高1女子、死因は窒息 切断部のほかにも切り傷
- 2014年7月28日
- 日本発ニュース
【共同】長崎県佐世保市のマンションで、市内の高校1年松尾愛和さん(15)が遺体で見つかり、殺人容疑でこの部屋に住む同級生の女子生徒(16)が逮捕された事件で、長崎県警は28日、司法解剖の結果、松尾さんの死因は窒息死と明らかにした。県警は女子生徒が工具で頭を殴った後、ひも状のもので首を絞めたことが死亡の直接の原因とみている。
遺体は首と左手首が切断されていたが、県警によると、これ以外にも複数の切り傷があった。
県警は28日午前、女子生徒の取り調べとマンションの現場検証を再開した。県警によると、女子生徒は「2人で外で遊んだ後、マンションに行った」と供述している。今後、2人が通っていた佐世保市の高校の教職員や生徒らから事情を聴くなどし、動機を含めた事件の解明を急ぐ。生徒らについては保護者らの了解を得た上で実施するという。
■少年法、続く厳罰化 「逆効果」と懸念も
罪を犯した20歳未満の少年の刑事処分や家庭裁判所の審判手続きを定めた少年法は、社会の注目を集める事件が起きるたびに厳罰化されてきた。被害者遺族らの要望を反映した法改正だが、少年事件に詳しい専門家は「社会復帰が遅れ、再犯防止には逆効果」と懸念している。
厳罰化の最初の大きなきっかけは、1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件。当時14歳で中学生の少年が逮捕されたのをきっかけに2001年、改正少年法が施行。刑罰の対象年齢が16歳以上から14歳以上に引き下げられた。
この改正には、被害者を死亡させた16歳以上の少年は原則として検察官送致(逆送)とする規定も盛り込まれた。検察官送致が決まれば、その少年は通常の刑事裁判を受けることになる。
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