精子阻み、後継者づくり シロアリ女王、京大解明

 【共同】雄と交尾して働きアリや羽アリを産むシロアリの女王が、後継者となる女王を産む時だけ、雄を必要としない「単為生殖」を行える仕組みの一端を京都大の松浦健二教授(昆虫生態学)のチームが解明し、17日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 雄が寄ってきても受精できないように、精子が進入する卵表面の穴が閉じられていた。松浦教授は「アブラムシやハエの仲間など単為生殖できる昆虫は多い。こうした繁殖法が生まれた理由を明らかにする手掛かりになる」と話す。

 単為生殖は、雄が必要な有性生殖と違い、次世代に自分の遺伝子だけを残せる。シロアリの女王が単為生殖で新たな女王を産むことは知られていたが、自分の遺伝子を残そうとする雄が積極的に女王に接触し交尾もするのに、なぜ単為生殖できるのか不明だった。

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