スマートフォンにみずから売り込む最近のマネキン 〜 服の画像や値段を通知

 アパレル店向けマネキン人形の最新版は、見た目こそ昔ながらの人形と変わらないが、店外にいる人の携帯電話に向けてメッセージを送ったり、展示中の服をその人の写真に合成して見せたりする通信機能を備えている。小売業界の売り上げが低迷するなか、オンライン購入に慣れた消費者を実店舗に呼び戻すための手段の一つでもある。

 ニューヨーク・タイムズによると、1951年創業のマネキン製造ユニバーサル・ディスプレイ(Universal Display、英国)は、米国や中国にも拠点を持つ国際大手で、米国ではユニクロ(Uniqlo)やロード&テイラー(Lord & Taylor)といった大手小売チェーンと取り引きがある。

 父親から経営を引き継いだ同社3代目のジョナサン・バーリン氏は2013年から、共同経営者のエイドリアン・コー氏とともに、消費者の携帯電話と交信できる小型発信器付きマネキンの製造を始め、発信器(VMBeacon)の製造部門アイコネミ(Iconeme)を設立した。

 同社のアプリケーションを使えば、買い物客は店のマネキンが現在着ている服を携帯画面で確認でき、デザイナーがだれか、値段がいくらかも分かる。

 発信器はマネキンの腰部分に内蔵され、半径100フィート以内にいる人々の端末に信号を送る。送られた情報に反応して来店する人がいれば、「勝負は半分こちらのもの」とバーリン氏は話す。

 アイコネミ製のマネキン第1号は2014年8月に英国で初登場し、これまでに3500人が同社のアプリケーションをダウンロードしている。

 高級店が軒を連ねるロンドンのリージェント・ストリートでは好評で、米国でも現在、小売店3社が発信器付きマネキンを試している。

 バーリン氏は、薬局や住宅改装用品店でも使い道があるのではないかと期待している。

 アイコネミのほかにも、カリフォルニア州の新興企業マイベストフィット(MyBestFit)は、消費者の体型を読み取ってデータベースから似合いの服を即座に選び出す小売店向けボディー・スキャナーを製造している。

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