AT&T、IoT関連サービスを強化 〜 企業のアプリケーション開発を支援

 AT&Tは、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)向けアプリケーションとサービス構築用の新設計ツールとマネージド・サービス「AT&T M2Xデータ・サービス(AT&T M2X Data Service)」の提供を開始する。

 コンピュータワールドによると、AT&T M2Xデータ・サービスはクラウド基盤データ・ストアーにもとづくもので、拡散した端末群からのデータ収集と解析を簡便化する。価格は未発表。

 AT&TはM2Xデータ・サービス試用版の提供を2014年に開始しており、エマーソン(Emerson)やロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)、エリクソン(Ericsson)、ニューメレックス(Numerex)、サムスン(Samsung)が利用している。

 そのうちサムスンは、インテルと共同開発したOSのタイゼン(Tizen)向け端末ライブラリー構築を目的にM2Xを採用した。

 アプリケーション開発者らはそのライブラリーを使い、スマート腕時計用アプリケーション「サムソン・ギアS(Samsung Gear S)」や、そのほかのタイゼン(Tizen)搭載身体装着装置のデータを保存および利用できる。

 AT&Tはそのほか、IoTアプリケーション構築向けクラウド基盤視覚開発ツール「フロー・デザイナー(Flow Designer)」の試用版を発表した。

 AT&Tによると、専門知識や経験が少ない開発者も、このツールを使えば高度のアプリケーション試用版を迅速に構築できる。

 AT&Tは過去2年間に、IoTアプリケーション開発者向けサービス・ポートフォリオの構築と、独自のIoT関連サービスの提供に取り組んできた。

 その一環として、家庭用セキュリティーと自動化ソフトウェア「デジタル・ライフ(Digital Life)」を2014年に発表している。

 AT&Tは今後、ルトロン・エレクトロニクス(Lutron Electronics)やサムソン、クアルコム・ライフ(Qualcomm Life)、LG電子(LG Electronics)と提携し、それらの企業の製品とサービスをデジタル・ライフに統合し提供する計画だ。

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