タブーな話題も笑いに NYコメディアン人気

 【共同】ニューヨークで活動する唯一の日本人コメディアン、小池良介さん(47)が日本で引っ張りだこだ。帰国すれば特別公演、企業や大学からもセミナーを頼まれる。人気の秘密は、米国人をも笑わすことができる高い英語力と、日本ではタブー視されることの多い、国民性や民族文化を笑いの対象とする「エスニックジョーク」の魅力だ。

 「中国の方でiPhone(アイフォーン)持ってる方いますか? 本当に本物? じゃあなた中国人じゃないでしょ」。偽ブランド品が大量に出回る中国を皮肉ったジョークに笑みが漏れた。昨年8月19日、東京・道玄坂のダイニングバー。日本在住の外国人ら約40人を前に、プロアマ問わず英語の心得のある芸人らが英語コメディーに挑戦する企画だ。

 多くの出演者が日本人の英語の拙さ加減で笑いを取ろうとする中、小池さんは日常の話題から自然に観客を引きつけた。自らも出演した英語教師の木下山多さん(46)は「英語力もネタもほかの出演者と次元が違う。脱力系というか愚痴りながらクスリと笑わせる。観客の反応がまったく別だ」と絶賛する。

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