アルコア、チタン供給のRTIを買収
- 2015年3月10日
- 米国ビジネス
アルミ大手アルコア(ニューヨーク州)は9日、チタン供給会社RTIインターナショナル・メタルズ(RTI International Metals、ペンシルベニア州)を買収すると発表した。買収金額は15億ドル。アルコアが目指す航空宇宙、自動車分野の強化につながるという。
AP通信によると、アルコアは株式交換を通じてRTIの発行済み株式をすべて取得する。RTI1株につきアルコア株式2.8株強を割り当てる。これは1株当たり41ドルに相当し、RTI株の6日終値に約50%上乗せした水準。
RTIは2014年の収入の8割が航空宇宙、防衛分野から生まれた。アルコアは従来のアルミ生産・精製主体から非アルミも含めた多様な軽金属、軽合金のメーカーに生まれ変わり、航空宇宙、自動車などへと供給先を広げようとしている。航空機の燃費を向上させるなどの理由で、軽量材料の需要は高まっている。
アルコアは先週、ドイツのチタン鋳造会社ティタル(Tital)の買収を完了したと発表したばかり。14年第4四半期にも英国の航空宇宙ジェットエンジン部品製造ファース・リクソン(Firth Rixson)の買収を完了している。
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