ストリーミングがCD超える〜14年の音楽販売、全体は横ばい
- 2015年3月20日
- 米国ビジネス
2014年のレコード音楽市場は横ばい状態が続いたが、スポティファイやパンドラといったストリーミング・サービスの売上高が急増し、初めてCDを抜いて内訳で第2位となったことが、アメリカレコード協会(RIAA)のまとめで分かった。
ニューヨーク・タイムズによると、14年の国内レコード音楽売上高は69億7000万ドルとなり、前年から0.5%近く減少した。業界売り上げは、CD全盛期の1999年に146億ドルを記録した後、大幅に減少したが、過去数年は70億ドル前後で安定している。
ただしその内訳は、オンライン販売の増加を受けて大きく変化している。CDの売上枚数が2億5300万枚だった10年は、CDやLPレコードといった有形フォーマットの販売が音楽売上高の約52%を占め、ダウンロードは32%、ストリーミングは約6.6%、残りは携帯電話着信音などその他の音楽だった。これに対し、CD販売が1億4400万枚に減少した14年は、有形フォーマットが32%、デジタル・ダウンロードが37%、ストリーミングが27%とほぼ三等分された。
変化は急速に進んでおり、14年はシングルとアルバムのダウンロード売上高が前年比8.5%減の約26億ドル、CDは12.6%減の18億5000万ドル(レコード盤は特殊市場として50%増の3億2100万ドル)となったのに対し、ストリーミングは約29%増の18億7000万ドルでCD売り上げを上回った。この部門には、スポティファイやラプソディなどの有料サービスだけでなく、パンドラのような聴視者が自分で聞きたい音楽を選択できないインターネット・ラジオや、ユーチューブやスポティファイ無料版のような曲を選択できるが広告付きのサービスが含まれる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ