節水規制の罰金、最高1万ドル〜加州知事が強化案発表
- 2015年4月30日
- アメリカ発ニュース
カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は28日、4年目となる深刻な干ばつを受け、水の無駄使いに対して厳重な罰金を科す州法改正案を提示した。
ロイター通信によると、同州では昨年から、節水違反に1日最高500ドルの罰金が科されることになっているが、改正案には、地方自治体のほか大口および家庭向け水道業者も違反者に最高1万ドルの罰金を科すことができるという条項が盛り込まれた。
ブラウン知事は声明で「これらの規制によって自治体当局が新しい水資源事業を行う力を高め、確実に水の浪費を防ぐことができる。干ばつが長引く中、引き続き地域の節水を助けるために必要なことは何でもやる」と述べた。
この改正で取り締まりの迅速化が期待でき、地方機関が警告や召喚状の発行を代行できるようになる。罰金は地域の節水活動に使われる。
知事はこの4月初め、史上初めて全州に25%の節水を義務づけた。州は、芝生が主体の造園を節水型の方式に変える、建物の古い設備を節水効果の高いモデルに交換する…といった方法で節水に努める予定で、キャンパス、ゴルフコース、墓地など面積が広い場所の水使用量を削減し、道路中央分離帯の芝生への水やりなども停止したいと考えている。
すでにこの1年で、屋外の水やりは多くの地域で週2日に限定されたほか、ホースで地面に水を流すこと、水を循環させない噴水、自動停止ノズルを使わない洗車なども禁止されている。
飲食店も、今は客から要求されない限りテーブルに水を出すことができず、ホテルは2日以上滞在する客にタオルやシーツの洗濯を希望するかどうか確認しなければならない。
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