「いつまで」足取り重く 灰に覆われ、風景一変

 【共同】鹿児島県の口永良部島・新岳の突然の噴火で島の風景は一変した。追われるように島を離れ、避難先の屋久島に到着した住民の足取りは重く、表情には不安や疲労の色が浮かんだ。

 火口からは、ねずみ色の火砕流の跡が山肌から海に向かい帯状に広がった。港や集落の周辺の海は濁り、民家や車、停泊する船は灰に覆われた。

 「いきなり『ボン』という音がした」。民宿経営の女性(64)が庭から山を見上げると、すさまじい勢いで煙が立ち上がっていた。「昨年夏の噴火よりも音がすごい。煙に巻き込まれたら命がない」。そう直感し、何も持たずに避難した。

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