3M、医療データ事業を処分へ〜売却かスピンオフ検討
- 2015年9月14日
- 米国ビジネス
複合企業の3M(ミネソタ州)は、医療データおよびソフトウェア部門「3Mヘルス・インフォメーション・システムズ」の売却またはスピンオフ(分離・独立)を検討している。
ロイター通信によると、部門の処分はインゲ・チューリン最高経営責任者(CEO)が取り組む広範な事業構成の見直しの一部で、買収によって強化を図っている事業もある。
医療用技術分野は、規制強化を受けて企業や官公庁が関連支出を増やしているため、競合が激化している。ゼロックス(コネティカット州)は今年7月、連邦と州の低所得者・身体障害者向け医療扶助制度メディケイドのシステム管理を含む一部の政府向け医療情報システム事業から撤退し、より利益率の高い医療分野に注力すると発表。
一方でコグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(Cognizant Technology Solutions、ニュージャージー州)は、今年に入って医療ITサービス会社トライゼット(TriZetto、コロラド州)を27億ドルで買収し、第2四半期は医療部門の売り上げを39%増やしている。
3Mヘルス・インフォメーション・システムズは、政府機関のほか5000以上の病院を顧客に、医療データの集積、分析、戦略的サービスを提供し、年間売上高は約7億3000万ドル。
3Mは戦略的選択肢の検討でゴールドマン・サックスをアドバイザーに起用しており、2016年第1四半期末までに決断を下す予定だ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ