温暖化で2.7度上昇 国連「不十分」と指摘
- 2015年10月30日
- 世界のニュース
国連気候変動枠組み条約事務局は30日、世界146カ国が既に公表した温室効果ガス削減目標を実行したとしても、今世紀末の世界の平均気温は2.7度上昇する恐れがあると発表した。
ベルリンで記者会見したフィゲレス事務局長は「主要国の目標が出そろったのは歴史的成果だ。正しい方向に向かっているが、気温上昇を2度未満に抑えるという国際目標の達成には十分でない」と話し、各国にさらなる努力を促した。
地球温暖化対策の新たな国際枠組みを決めるため、11月30日からパリで開かれる条約締約国会議(COP21)まであと1カ月。今の努力だけでは、温暖化の被害が広がる可能性があり、対応策の検討が求められる。(共同)
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