オンライン・サービスの普及によって、さまざまの商品がオンデマンドで提供される現在、ガソリンを提供するオンデマンド・サービスがシリコン・バレーに登場した。
ビジネス・インサイダー誌によると、新興企業のフィルド(Filld)が提供するサービスでは、利用者が携帯端末を使って同社に連絡すると、いかなる場所にも赴いて給油する。
注文方法は、モバイル配車サービス最大手のウーバー(Uber)と酷似しており、車を駐めてある場所を専用アプリケーションを使って指定すると、フィルドのトラックが利用者の車の場所に行き給油する仕組みだ。
利用者がその場にいない状況も想定し、利用者は、給油口の錠を開けておく必要がある。
フィルドの競合社としてパープル(Purple)という別の新興企業も同様のサービスを提供している。パープルの場合は、一度に可能な給油量があらかじめ決まっているが、フィルドのサービスでは利用者がその量を決められる。
フィルドのクリストファー・アウバケン共同創設者によると、同社サービスの利用者の多くは、夜中に給油するよう依頼し、朝には燃料満タンになっている状態を求めているという。
フィルドの給油サービスは現在、シリコン・バレー近辺のみで提供されている。しかし、同社は今回、ベンチャー・キャピタル(VC)数社から総額325万ドルを新たに調達し、その資金を使ってサンフランシスコおよび湾岸地域までサービスを拡大する計画だ。
フィルドのサービス価格は、近隣の給油所で売られているガソリン価格の平均に5ドルの手数料を上乗せした額だ。同社は現在、ガソリンの卸売業者からガソリンを購入している。
同社サービスのモバイル・アプリケーションはいまのろころ、iOSにだけ対応しているが、近いうちにアンドロイド版を投入する計画だ。
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