ハンズフリーも安全ではない〜操作直後は注意力が低下
- 2015年11月18日
- 自動車関連
車の運転中に通信や娯楽システムを操作すると、ハンズフリー機能を使ったとしてもドライバーの集中力が薄れるという調査報告を、米自動車協会(AAA)傘下のAAA交通安全基金(AAA Foundation for Traffic Safety)が発表した。
ロイター通信によると、同基金は21〜70歳のドライバー257人を対象に2015年モデルの車載システムを操作した時の状況、また21〜68歳のドライバー65人を対象に3つの音声制御パーソナル・アシスタント・システムを使った時の状況を調べた。
調査の対象にした音声制御システムは、アップルの「シリ(Siri)」、マイクロソフトの「コータナ(Cortana)」、「グーグル・ナウ(Google Now)」の3種。この結果、ハンズフリー機能でも▽聴いている音楽を変える▽電話番号を入力する…といった操作を行った後は27秒ほどドライバーの注意力が落ちることが分かった。
これは、運転中の電話や車内の情報システムの使用に関して新しく懸念が浮上したことを意味する。AAA基金のピーター・キッシンジャー最高経営責任者(CEO)は「ドライバーの集中力が運転に戻るまでの間に、停止信号や歩行者、ほかの車などを見逃す恐れがある」と警告している。
ドライバーの注意力への悪影響が最も少ないと評価された音声制御システムはグーグル・ナウだった。またテストした15年型車のうち、最も悪影響が少なかったのはゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・イクイノックス」、最も大きかったのは「マツダ6」だった。
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