半導体大手の米クアルコム(Qualcomm)と韓国サムスン(Samsung)、そして台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)は、同業界の私企業大手グローバルファウンドリーズ(GlobalFoundries)をめぐる買収合戦を繰り広げる可能性がある、とサミット・リサーチは1日に指摘した。
一方、インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、セミコンダクター・アドバイザーズの業界専門家は、テラダイン(Teradyne)が半導体業界における次なる買収標的になる可能性が高いという別の専門家の見方もある。
グローバルファウンドリーズをめぐる買収合戦の憶測は、同社の所有者であるアブダビの投資機関ムバダラ・デベロップメント(Mubadala Development)がグローバルファウンドリーズの売却を検討している、とブルームバーグが11月24日に報じたことから浮上した。
ブルームバーグによると、グローバルファウンドリーズの買収額は150億〜200億ドルになると予想される、と関係筋は話している。
サミット・リサーチのスリーニ・スンダララジャン氏はそれを受けて、上述3社以外で十分な資金力があって半導体企業を買う意義のある企業としては、アップル(Apple)をはじめ、グーグルの持ち株親会社アルファベット(Alphabet)、そしてテキサス・インスツルメンツ(TI)くらいしかない、と指摘する。
ただ、アップルとアルファベット、そしてTIは、「それだけ大きな半導体企業を傘下に収めることに興味を持たない」とスンダララジャン氏は述べ、クアルコムとサムスン、TSMの3社による争奪戦が現実的という見方を示した。
スンダララジャン氏によると、そのなかでもサムスンとTSMの2社がグローバルファウンドリーズ買収に触手を動かす可能性が高いとみられる。
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