濱田あや
NYの教会でチェンバロ・リサイタルを開催

ドイツにおける「バッハ一族」と並び称され、17世紀から19世紀まで200年以上にわたってフランス音楽の中心的な音楽家の輩出に貢献してきたクープラン一族。なかでも有名だったフランス・バロック音楽を代表する作曲家“大クープラン”ことフランソワ・クープラン(1668〜1733)の生誕350年を記念して、ニューヨークをはじめ世界で活躍するチェンバリスト・濱田あや氏がリサイタルを開催する。

濱田氏はニューヨークにあるジュリアード音楽院古楽演奏課修士課程を最優秀の成績で修了。チェンバロ奏者として数々のコンクールやオーディションで受賞した。2015年4月にリリースしたデビューCD「ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集」は、音楽誌のベストCDなどに選出された。「世界の9人のチェンバリスト」の1人にも選ばれており、日本人としては初めて、アンティーク・チェンバロの祭典「ハープシコード・ヘヴン」でリサイタルを行った実績の持ち主だ。

今回のリサイタルが開催されるのは、ニューヨークはマンハッタンに位置するサンテスプリ・フランス教会。300年以上の歴史をもつ教会の神聖な空間で、チェンバロの音色がのびのびと響くことだろう。

演奏曲目はフランソワ・クープラン作曲『恋の夜鳴きうぐいす』『神秘的なバリケード』、ルイ・クープラン作曲『組曲ハ長調』、アルマン=ルイ・クープラン作曲『アルルカン、またはアダム』など。フィリップ・オラフスキ氏によるフランス語のナレーションも付く。

「クープラン一族のクラヴサン曲集 ~フランソワ・クープラン生誕350年記念~」
チェンバロ:濱田あや
ナレーター:フィリップ・オラフスキ

■日時:2018年4月15日(日)午後2時開演
■会場:French Church du Saint-Esprit(109 East 60th Street[bet. Park & Lexington Aves.], New York, NY 10022)
■チケット:$20($15/seniors & students) ※当日、会場受付で販売
■詳細:https://www.ayahamada.com/couperin
■問い合わせ:サンテスプリ・フランス教会 212-838-5680

濱田あや(はまだあや)
ニューヨーク・マンハッタン在住。ジュリアード音楽院古楽演奏課修士課程を、第一期生および特待生として最優秀の成績で修了。現在、プロミュージカ・チェンバー・オーケストラ首席チェンバロ奏者を務める。ロンドン音楽祭コンクール第一位、ジョセフ・ホフマン・ピアノコンクール第二位、MSM協奏曲コンクール、アーティスト・インターナショナル・オーディション等で受賞。北米Historical Keyboard Society国際総会などに招聘されたのをはじめ、日本、米国、カナダ、中南米、欧州各地でリサイタルを開催。指揮者ウィリアム・クリスティ、ジョルディ・サバル、クリストファー・ホグウッド、ハリー・ビケット、トレヴァー・ピノック、鈴木雅明各氏と共演。2016年1月には「NHKナゴヤニューイヤーコンサート」にゲスト出演。今シーズンは、ニューヨークで最古の歴史を誇る古楽コンサートシリーズ「Music Before 1800」、クリストフ・ルセ氏指揮「フランス・バロックオペラ・コンサート」(フランス)等に出演。
www.ayahamada.com

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る