「在外選挙に参加しよう」ニューヨークで登録呼びかけイベント、2月19日

 海外に住む日本人の多くが、選挙権をもちながら行使していない。在外選挙人登録をしている人は、海外在留邦人数126万人のうち、推定で12%しかいない。そのうえ、投票率は、たったの2.7%。
 そもそも海外在住者には選挙権が与えられていなかった。運動の末に、民主主義の基本である選挙権を獲得した、という歴史がある。それにもかかわらず、制度があるということすら知らない、選挙に関心がない、という日本人が多すぎるのではないかーー。
 在外投票に必要な「在外選挙人登録」が面倒で時間がかかる、という問題や、在外選挙の投票日が実際に日本で投開票される日よりも早いため、関心があってもタイミングを逸しやすい、立候補者や政党についての情報が十分に集めにくい、といったことも、投票率の低さの背景にある。

zaigai senkyo

 こうした事態を憂えて、市民団体「OVERSEAs NY」が、ニューヨークで、在外選挙への参加を呼びかけるイベント「Let’s go 在外選挙!」を開催する。
 「海外有権者ネットワークNY」(JOVNY)の共同代表で、5年にわたる在外選挙権獲得運動を行った竹永浩之が講演する。熊本県出身で、1992年にニューヨークへ。93年から運動を始め、98年に法案が成立した。現在はニュージャージー在住。当時の運動を振り返り、海外の日本人有権者が日本の選挙に参加することの意義、制度の問題点などについて語り、考える内容になるという。
 イベント会場では、在外選挙登録申請書の記入方法も説明する。参加には事前の予約が必要だ。
 主催者は、在ニューヨーク総領事館の協力で、その場で在外登録ができる出張サービスを依頼している。これは、2月15日までに、10人以上の登録希望者が集まれば、という条件つき。

■日時:2月19日(金)7〜9pm
■会場:CRS (123 4th Avenue, 2nd Fl., New York, NY 10003)
212-677-8621
www.crsny.org/ja
■会費:寄付で1人10ドルが目安(当日現金で)
■申し込み&問い合わせ:overseasny2016@gmail.com

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