10月25日からNYで大山友禅染作品展を開催

ニューヨークにある日本クラブでは、10月25〜31日の7日間、鳥取県の郷土工芸品である大山友禅染の作品展が開催される。大山友禅染は、2009年に経済産業省から「地域資源」に認定された。今回の展示会では、長年にわたり制作している伝統工芸士、川原栄次・かなよ夫妻による作品を公開する。

大山友禅染は「色を染めて、布を染めて、心を染めて」をキャッチフレーズに、花や四季の移り変わり、また心に浮かぶイメージをモチーフにして、絹や木綿などの天然素材にオリジナルデザインの染色作品を染める。染色とは、染料を用いて布に模様や色を染めることをいう。

絵画調の模様を染める友禅染は江戸中期に確立され、現在に引き継がれてきた。川原夫妻は、日本の染色の本場である京都で染色を学び、伝統的な技法を駆使して化学染料や草木染を用いて染める。大山友禅染では新たな試みとして、日本の大手スポーツメーカー、アシックスオニツカタイガーとのコラボで桜や紅葉のスニーカーを制作し、高い評価を得た。

本展では、上述のスニーカーや着物、帯、草履、バック、染額絵、タペストリー、ランプシェードなど、小物を展示。アメリカ発祥の愛と平和の象徴であるエンジェルウイングの染色作品、日本の桜、アメリカのバラをモチーフにした作品も展示予定だ。

川原夫妻は本展を通じ、鳥取県の伝統工芸をニューヨークの人々に紹介し、お互いの文化や人との国際交流に繋がることを願う。

大山友禅染作品展
~心を染めて~IN ニューヨーク2019

■会期:2019年10月25日(金)~31日(木) ※日曜休
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ7階、145 West 57th Street, New York, NY 10019)
■入場料:無料
■詳細:212-581-2223 または info@nipponclub.org

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る