米兵捕虜犠牲に配慮を 大統領広島訪問で退役団体

 オバマ大統領が広島を訪問する見通しになっていることについて、太平洋戦争中のフィリピンで起きた「バターン死の行進」の米兵捕虜らでつくる退役軍人団体「全米バターン・コレヒドール防衛兵の会」のジャン・トンプソン会長は「米兵や捕虜のことを忘れてはならない」と述べ、米側の犠牲に配慮したバランスが必要だとの見解を示した。25日までに共同通信の取材に応じた。

 原爆被害の悲惨さが広島訪問で強調され、日本の軍国主義や捕虜への不当な対応が軽視されると懸念。ケリー国務長官が今月の広島訪問で捕虜らに言及しなかったことには「落胆した」と語った。

 米国では主要紙がオバマ氏訪問を促す一方、原爆投下が戦争終結を早めたとする正当化論が主流だ。1995年に首都ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館で予定された原爆展が退役軍人団体の反対で中止に追い込まれたこともある。(共同)

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