ブルートゥースやワイファイ接続、小型検知器を活用した乳児向けの身体装着装置が、ニッチ市場を生み出している。
フォーチュン誌によると、玩具大手のマテルが2月に買収したスプラウティング(Sprouting)は、299ドルのベイビー・モニターを販売している。乳児の足首に取り付けて心拍数や動作を感知することで、乳児がぐっすりと寝ているかどうかを把握し、睡眠習慣を予測できる。
また、健康モニターを手がけるブルー・マエストロ(Blue Maestro)は、おしゃぶりに体温計機能を組み込んだパシファイ(Pacif-I 、55ドル)を開発した。ブルートゥース接続機能があり、アイフォーンやアンドロイド搭載のスマートフォンで体温データを記録できる。
フランスのスロー・コントロール(Slow Control)が近々発売予定のベイビー・ギグル(Baby Gigl)は、「世界初のスマート・ボトル・ホルダー」とうたわれている。乳児用ボトルを正しい角度で支え、その間に食事の時刻と所要時間、量を記録する。
さらに、乳児が耳にする言葉の数を毎日記録し、「IQを向上させる」のに役立つとうたった製品もある。スタンフォード大学卒業生の設立したヴァーサミー(VersaMe)社のスターリング(Starling、169ドル)は、多くの語彙を聞くほど幼児の知能が発達するという考えにもとづいて開発された。
乳児の睡眠中の心拍数と酸素含有水準をモニターして呼吸が停止すると知らせるアウレット・スマート・ソック(Owlet Smart Sock、250ドル)という靴下や、呼吸や体温、動作をモニターするミモ・スマート・モニター(Mimo Smart Monitor、199ドル)は、親に多少の安心感を与えてくれるかもしれない。
また、同様のモニターで、乳児の洋服にクリップ式で取り付けられるモンベイビー(Monbaby、129ドル)や、おむつに付けるクリップ式スヌーザ・ヒーロー(Snuza Hero 、120ドル)もある。
データ・サービス会社スタティスタ(Statista)によると、世界の乳児関連技術製品市場は2012年の477億ドルから2017年には668億ドルに成長すると予想される。
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