バッテリー不調で交換10件 全日空所有の787

 【共同】全日空ボーイング787のメーンバッテリーから発煙した重大トラブルをめぐり、発煙した機体を含む同社所有の787でメーンバッテリーや補助動力装置(APU)用バッテリーが正常に機能しないなどの問題が起き、交換したケースが10件あったことが30日、同社への取材で分かった。

 787は、これら2種類のバッテリーに民間航空機で初めてリチウムイオン電池を採用。全日空は「従来のニッカド電池を使っている他機種に比べても交換の頻度は変わらない」としている。

 全日空によると、メーンバッテリーの残量低下や、バッテリーの不調でAPUを起動できないケースが昨年5月から12月にかけて発生。うち1件は、今回の発煙トラブルが起きた機体で、昨年10月に操縦室の電源が入らずメーンバッテリーを交換した。

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