「核なき世界」願い共有 広島原爆ウラン製造の街

 広島に投下された原爆の高濃縮ウランが製造された南部テネシー州オークリッジで、オバマ大統領の広島訪問を歓迎する声が上がっている。原爆投下の是非についてはそれぞれの考えがあるが、「核の惨禍を繰り返すべきでない」との思いは一つだ。

 「(訪問が)『核兵器なき世界』に向かうようわれわれを奨励してくれることを願う」。オークリッジの歴史を伝える広場で、歴史家レイ・スミス氏(70)が語った。

 第2次大戦後も米核戦略の一端を担った核施設群で長く勤務し、ベトナム戦争にも従軍したスミス氏。車には広島に投下された原爆「リトルボーイ」のキーホルダーをぶら下げている。「多くの犠牲者を出したことを誇りに思ってはいない。だが、原爆が戦争を終わらせたことは誇りに思う」(共同)

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