「主役の座」遠い日本 アベノミクスへの関心低下

 世界経済の安定化が問われた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、安倍晋三首相は日本がその一翼を担うことを印象付けようとした。だが、景気回復が遅れる日本やアベノミクスへの各国の関心は低下。世界経済での「主役の座」を目指す首相の奮闘は、空回りした印象を残した。

 近年、政策協調が成功したのは、リーマン・ショックの対応策で合意した「2008~10年ごろの20カ国・地域(G20)のサミットぐらい」(国際金融筋)とされる。中国など新興国が参加しない先進7カ国(G7)の限界も指摘される。

 「新興国が調整局面を迎える中、G7こそがリーダーシップを発揮しなければならない」。首相は26日、サミットの経済討議でこう強調。株価や商品価格の急落を指摘し「リーマン・ショック前夜」という危機意識を醸成しようと狙った。(共同)

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