解説 米、利上げ時期見通せず 英EU離脱問題が足かせ
- 2016年7月8日
- アメリカ発ニュース
6月の米雇用統計で非農業部門の就業者数の伸びが急回復し、景気の先行きに対する過度な悲観論は後退しそうだ。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱問題が景気の足かせになる恐れは残る。米連邦準備制度理事会(FRB)が模索する追加利上げの時期は見通せない。
FRBは雇用情勢の回復と離脱問題の沈静化を待って、追加利上げに踏み切る方針だ。雇用は6月に上向いたが、大手通信会社の従業員のストライキなどで就業者数の伸びが低迷した5月の反動の面も強い。
離脱問題は金融市場を揺さぶっており、影響は米国にも飛び火しかねない。FRBのパウエル理事は6月下旬の講演で、「米国を含む世界経済全体の逆風になる可能性がある」と指摘した。米国の雇用が安定的に回復していくと判断するにはまだ早い。(共同)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知