IBM、ブロックチェーン商業化に向け試験 〜 シンガポールにもR&D施設を開設

 IBMは14日、クラウド基盤のブロックチェーン・サービス「IBMブロックチェーン(IBM Blockchain)」のベータ版の試験を開始した。

 ブロックチェーンとは、分散型台帳または分散型台帳通信網と言われる技術で、通信網上の情報を同期して取り引き記録を安全に確保できるようにする。仮想通貨ビットコインの土台になっている技術として知られる。

 IBMでは、そのブロックチェーンをクラウド・サービスとして法人向けに提供する考え。同社は、ブロックチェーン技術が今後、オンライン取り引きの主流になる可能性があるとみている。

 IBMはそれと同時に、ブロックチェーン研究&開発拠点をシンガポールに開設する計画を明らかにした。同社は、シンガポールの通貨庁と協力して、金融取引でのブロックチェーン採用を推進する計画だ。

 IBMの研究者や技術者らがシンガポールの産官学との共同研究に参加し、サイバーセキュリティー技術やアプリケーション開発に取り組む。

 ブロックチェーンは、オンライン取り引き処理のコストを抑え、データ改ざんの危険性をかなり排除できるという利点があることから、シンガポール政府も積極姿勢を示している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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