熱波襲来で節電呼びかけ〜加州の電力運用機関
- 2016年7月29日
- アメリカ発ニュース
熱波が襲来したカリフォルニア州で、送配電を管理する機関が市民に節電を呼びかけている。
ロイター通信によると、カリフォルニアの独立系統運用機関(ISO)は27日、州北部を中心とする猛暑で電力需要が高まり、停電や送電量の減少などが起きて州全体の電力供給が不足する可能性があるとの見方を公表した。西部州一帯でも暑さが厳しいため、他州からの電力の輸入量も限られる可能性が高いと見ており、供給の安定を目的に、電力会社には発電施設や送電線の保守点検作業を控えるよう指示した。
ISOによると、電力のピーク時需要は27日が4万5876メガワット(MW)、28日は4万6866MWに達したと推定される。過去最高は2006年7月の5万270MWで、昨年も9月に4万7358MWを記録した。
気象情報アキュウェザーによると、サンノゼでは26日に最高気温94度(カ氏)を観測、ロサンゼルスでは85度前後と例年並みの暑さだった。州南部では、アリソ・キャニオンにあるサザン・カリフォルニア・ガスの天然ガス貯蔵施設がメタンガス漏れで閉鎖された影響で火力発電への支障が考えられるため、州は4月に「この夏は多くの世帯が最高14日の停電に直面する可能性がある」と警告していた。
一方、センプラ・エナジー傘下ソーカルガスは、今週の需要の高まりに対応できるだけの十分な天然ガスを確保。27日にはこの夏最大の33億立方フィートを供給した。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる