レンタカー市場、スマートフォンで構造変化 〜共有経済型モデルに商機か

 スマートフォンの普及によってレンタカー事業に変化が起きており、市場拡大の可能性が高まっている。
 
 ニューヨーク・タイムズによると、車の所有者が登録した車を使って運営するレンタカー会社ゲットアラウンド(Getaround)は、所有者が使っていない時間帯にその車を貸し出せる仕組みで利用者を増やしている。
 
 ゲットアラウンドは現在、約3000台の登録数を集め、米国内10都市で営業している。サンフランシスコ在住のある登録者は、トヨタのプリウスを時間または1日単位で貸し出し、過去6ヵ月に月平均750ドルを稼いでいるという。
 
 登録者は、ダッシュボードの下に小さな箱型装置を設置することで車の状態や位置情報、運転状況を把握および追跡できる。
 
 車所有者は月20ドルとレンタル料金の40%をゲットアラウンドに支払う。非常に経済的な価格設定といえる1時間5〜25ドルのレンタル料金には、最高100万ドルの保険や出張整備の料金も含まれている。
 
 レンタル契約はすべてスマートフォンでやり取りされることから、車の所有者とレンタカー利用者が顔を合わせる必要はない。
 
 ゲットアラウンドは、人口が密集する都市向けのサービスで、オレゴン州ポートランドやシカゴ、ワシントンDCで展開している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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