グーグル、新興企業アイフルエンスを買収 〜VR利用簡便化で商業市場開拓へ

 持ち株親会社アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)は25日、視線追跡技術開発のシリコン・バレー新興企業アイフルエンス(Eyefluence)を買収する。アイフルエンスが自社ウェブサイトで公表した。買収額は非公表。
 
 アイフルエンスの技術は、仮想現実(virtual reality=VR)や拡張現実(augmented reality=AR)のアプリケーション内で利用者がナビゲートしやすくすることで、VRとARの商業利用に応用されつつある。
 
 創業3年のアイフルエンスはこれまでに約2160万ドルのベンチャー・キャピタル(VC)投資を集めている。おもな出資企業には、インテルのVC部門やモトローラのVC部門がある。
 
 フォーチュン誌によると、アイフルエンスは現在、ARおよびVRのヘッドセットやスマートめがねに組み込み可能のソフトウェアを開発中で、グーグルではその技術を自社のVR機器やグーグル・グラスに応用し、業務用市場の開拓向けに機能強化を図る考えとみられる。
 
 アイフルエンスの創業者で最高経営責任者のジム・マーグラフ氏は、同氏が開発した「双方向の視線追跡」ソフトウェアについて、ARやVRのヘッドセット、特に視覚と直結する身体装着端末の制御や指示出しを大幅に簡便化できる、と説明している。
 
 【http://fortune.com/2016/10/25/google-buys-eyefluence-vr-ar/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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