米商工会議所のトーマス・ドノヒュー会頭は6日、北米自由貿易協定(NAFTA)を崩すどのような動きも加盟3カ国の経済に壊滅的な打撃を及ぼすとの見通しを示した。「NAFTAは米国の労働者にとってひどいものだった」と語り、再交渉して思い通りに変更できなければ脱退する意気込みのドナルド・トランプ米大統領とは対照的な姿勢を見せた。
ロイター通信によると、会頭はオタワでカナダのジャスティン・トルドー首相と会見する前の企業関係者への講演で、カナダとメキシコは米国の2大輸出国であることに触れながら「NAFTA脱退は加盟国の労働者、企業、経済に大きな打撃を与えるだろう。どのような討論、口論、目を引く見出しがあってもわれわれのリーダはこれを分かっていると思う」と述べた。
カナダ、メキシコはそれぞれ輸出品の大部分が米国向けであり、NAFTAが破綻すれば大打撃を受ける。トランプ氏が大統領戦で勝利して以来、カナダ政府の幹部は米国の相手幹部に対して両国の経済がいかに緊密か強調してきた。トルドー首相は米国では9万人がカナダへの輸出に依存していると語り、ドノヒュー会頭もこのことに繰り返し触れている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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