スーパーマーケット国内最大手クローガーは、センサーや解析技術を使って売り場の棚や商品と近くを通る客との交信を可能にする試験事業「デジタル・シェルフ・エッジ」を行なっている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、店内システムが、クローガーのアプリケーションをダウンロードした携帯電話を持つ客を感知し、特定商品に関する特売を知らせたり客の買い物リストにある商品を4インチのカラー画面に映し出したりする仕組み。試験は2016年末から始まっており、現在は本社のあるオハイオ州シンシナティ周辺の14店で行なっているが、今後数を増やす予定だ。
アマゾンやウォルマート・ストアズ傘下のジェット・コムなどオンライン小売店との競合が激化する中、クローガーは買い物を自動化しサービスを個別化するという戦略を進めている。クリス・ヘルム最高情報責任者(CIO)によると、業界ではセンサーと携帯電話を使って店と客が交信することが次の自動化の波だという。競争相手のアマゾンは、オンライン食料雑貨販売「フレッシュ」の拡張を続けているほか実店舗展開にも動き出している。16年末には商品数を絞り込んだコンビニ型の実店舗 「アマゾン・ゴー」もオープンし、ドライブスルー型の店にも取り組んでいる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2025年2月13日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
旅行計画に生成人工知能を使う人が増加 〜 富裕若年層に顕著、今後は中高年層でも急増の見込み
-
2025年2月12日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV需要減速で、ミシガンの電池工場計画にも変化
-
2025年2月10日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
中国製人工知能モデルがシリコン・バレーを激震させる 〜 ディープシークの台頭が米技術大手らに突きつけること
-
買い控えのトレンド拡大~SNSを中心に
-
2025年2月7日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
台湾、政府機関によるディープシーク・サービス使用を禁止 〜 米国やイタリアも禁止または制限、英国も注意喚起
-
2025年2月6日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
加州、無公害トラック義務化を断念~排ガス規制が大きく後退
-
2025年2月4日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ロサンジェルス郡の山火事で緊急対応アプリケーション群の使用が激増 〜 発生場所や大気汚染、避難命令、強風警報、さまざまの状況を逐次追跡
-
ユナイテッド航空、機内インターネット接続の試験を前倒し 〜 スターリンク端末を順次搭載へ、今春にも運用開始
-
2025年1月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
自動車メーカー、5G切り替えで難しい判断
-
FBI、アイフォーン同士以外ではアイメッセージを使わないよう注意喚起 〜 中国の国策ハッカーら、米スマートフォン利用者らの情報を窃盗