ロボットが飲み物をつくるだけでなくサービングもする新型の喫茶店「カフェ・エックス(Cafe X)」がサンフランシスコで開業した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、消費者が電話か店内の設置画面で注文すると、三菱製の機械腕が空のカップを取り出しエスプレッソ・マシンの前に置き、カップにコーヒーを入れ、動き受け取り口まで運ぶ。
それにかかる時間は、飲み物の種類に応じて22〜55秒。メニューには6種類ある。価格は、8オンスのカフェ・ラテで2.95ドルと、スターバックスより40セント安い。味は好評だ。
同ロボットは、地元の焙煎業者が作ったレシピと材料を使って毎回同じ方法でコーヒーをいれるため、味の安定が強みだという。その日の気温や湿気に応じてレシピも調整できる。また、注文の聞き間違いや紛らわしいスペル違いによる混乱もなく、材料を無駄にすることもない。混雑時でも1分あたり2件の速さで注文をさばくため、待ち時間が短縮される。さらに、簡単な掃除なら自分でできる。
香港で創業したカフェ・エックスは、500万ドルのベンチャー・キャピタル投資を獲得し、モールや空港のほか、企業や大学をおもな出店場所として事業展開する計画だ。
ロボットは固定経費が高く、忙しい時間帯だけ体制を強化するといったことができない。そのため、カフェ・エックスの課題は、集客とそれによる規模拡大にシステムを対応させることだ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知