風力が米最大の代替電源に〜16年発電量、水力超える

 米国では2016年、風力発電の最大出力が水力発電を上回り、最大の代替エネルギー源となったことが、米国風力エネルギー協会(AWEA)のまとめで分かった。
 
 ロイター通信によると、AWEAの16年10〜12月期市場報告書は、16年末現在の風力発電キャパシティは8万2183メガワット(MW)で、2400万世帯の電力を賄うのに十分な規模になったと報告した。米エネルギー情報局(EIA)がまとめた水力発電の最大出力は約8万MW。16年に増えた風力発電量の約80%(6478MW)は第4四半期に集中しており、12年第4四半期以降で最大の増加となった。通年では8303MWの増加で、138億ドル以上が投資された。
 
 州別の風力発電量はテキサスが首位で、20MW以上拡大し市場の4分の1近くを占めた。2位はアイオワ、3位はカリフォルニアを抜いてオクラホマが躍進した。
 
 第4四半期は米国初の洋上風力発電施設が稼働し、ロードアイランド州沖にブロック・アイランド風力発電所(30MW)が操業を始めた。国内では現在、1万MW以上の風力発電施設が建設中で、その約半分がテキサスに集中している。ニューメキシコでも風力業界が急成長しており、計1300MWに上る建設中の施設が完成すれば、出力が2倍に増加する見通し。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  2. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  3. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040」を自身...
  5. ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家...
  6. 鎌倉の日本家屋 娘家族が今、7週間日本を旅行している。昨年はイタリアに2カ月旅した。毎年異...
  7. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  8. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
ページ上部へ戻る