米国人の約4割がオンラインの嫌がらせ経験

 米国人の約10人に4人がフェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアなどでオンライン・ハラスメントを受けた経験があることが、ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。
 
 ロイター通信によると、調査に答えた4248人のうち、オンラインで中傷や辱めなどの嫌がらせの対象になったことがあると答えた人は41%に上り、その割合は2014年に同様の調査を実施した時の35%から上昇した。また、ほぼ20%は身体的脅威、ストーカー行為、セクハラといったより深刻な嫌がらせを経験していた。
 
 男女別では、男性(44%)の方が女性(37%)よりハラスメントの経験者が多かった。ただし性的嫌がらせを受けたという人は女性、特に若い女性に多く、18〜29歳の女性の2割がオンラインでセクハラを受けたと答え、50%超が性的に露骨な画像を勝手に送られたと答えた。
 
 オンライン・ハラスメントが起きる場所として最も一般的なのはソーシャルメディアで、58%が最近の問題はソーシャルメディアで起きたと答えた。ただしフェイスブック、ツイッター、グーグルなどのソーシャルメディアは、サービス利用者が投稿する情報の取り扱いでは連邦法で幅広く保護されており、情報削除の合理的な方針を導入している限り、第三者に関する情報が不快または不法というだけでは訴えられることはない。
 
 これらの企業は独自の利用規約でさまざまな種類の画像を規制しているが、違反行為に関しては利用者からの報告に大きく依存している。報告があれば社員や請負業者が調査し、場合によっては削除している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る