ガソリン使わず大陸横断に挑戦〜テネシー大教授ら、水素燃料車で

 テネシー州立大(MTSU)の教授が、ガソリンを使わずに走れるよう改造した自家用車で北米大陸の横断に挑んでいる。

 USAトゥデイによると、同大アグリビジネス学部のクリフ・リケッツ教授(代替燃料学)は9日、水素燃料エンジンを積んだ自家用車で、大西洋に面したジョージア州最東端のタイビーアイランドを出発した。州間高速道40号を主要ルートにテネシー、アーカンソー、オクラホマ、テキサス、ニューメキシコの各州を横断し、14日までに太平洋側のカリフォルニア州ロングビーチに到着する予定で、走行距離は延長2600マイル。

 使用する車は、トヨタ自動車の1994年型「ターセル」と05年型「プリウス」。教授のほか水素の専門家テリー・ヤング氏、教授の代替燃料クラスを聴講する学生らが参加する。燃料の水素はすべて、テネシー州マーフリーズボロのMTSUキャンパスで太陽光発電によって水から分離・採取した物を携行する。

 リケッツ教授は出発後、小休止したジョージア州メーコンで「必要なら米国はエネルギー面の自立も可能なことを実証したい」と語った。

 国内ガソリン価格は2月に大きく上昇したばかりで、カリフォルニアなどでは1ガロン=5ドルを超えた。今月7日現在の全米平均は3.72ドル。

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