アジア太平洋地域のZ世代(1997年から2012年に生まれた世代)は、ティックトック(TikTok)を中心に、アイドルやインフルエンサーからファッションのヒントを得ていることが、KPMGの新たな調査報告書で明らかになった。
CNBCによると、「むかしの消費者が先端の流行を求めるために百貨店やショッピング・モールに行っていたのに対し、Z世代はオンラインで流行を探し、アイドルやインフルエンサーを追いかけ、同じ服を着ることに憧れを抱いている」とその報告書は指摘する。
KPMGの同報告書は、中国やシンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピンを含む14の市場で7000人の消費者を調査した。各市場の回答者の半数近くがZ世代(同調査では18歳から24歳と定義)だった。
同報告書によると、Z世代は、ソーシャル・コマース(63%)と生配信コマース(57%)を自分たちの買い物体験にとって重要な経路(手段)として位置づけている。ソーシャル・コマースは、特に中国とベトナム、インドネシア、フィリピンにおいてZ世代にもっとも人気のある小売技術の形態だった。
「ソーシャル・メディアとイーコマースの融合は、Z世代の価値観に共鳴するかたちで取り込む最前線になっていることを明示する」とKPMGインドネシアのパートナー兼アドヴァイザリー責任者イルワン・ジャージャ(Irwan Djaja)は話している。
その結果、ブランドらは供給網戦略を見直し、Z世代に対応するためにソーシャル・コマース・プラットフォームを重視している。
「アジアで非常に強いティックトックは、インフルエンサーや有力なオピニオン・リーダーたちを利用して、広告を出す会社らを多数獲得し、視聴者を広告主のウェブサイトに誘導する広告を配信している」とKPMGの分析家は述べた。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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