オラクル、BIソフトウェアを刷新 〜非構造データの抽出と分析を可能に
- 2013年4月9日
- ハイテク情報
業務ソフトウェア開発大手のオラクル(Oracle)は、同社のビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェア2製品を刷新した。表計算やソーシャル・メディア、ハドゥープ基盤の幅広いデータに対応するのが特徴。
コンピュータワールドによると、オラクルが同社製品利用者向けに開いた会議「コラボレート(Collaborate)」で発表された二つのソフトウェアは、エンデカ・インフォメーション・ディスカバリー(Endeca Information Discovery)とビジネス・インテリジェンス・ファウンデーション・スイート(Business Intelligence Foundation Suite)の二つ。
エンデカの最新版「3.0」は、オラクルが2011年にエンデカを買収して以来最大の刷新。エンデカ3.0は、通常のデータベースやデータウェアハウスで処理できなかった非構造データを分析する。
エンデカ3.0はさらに、マイクロソフト(Microsoft)のエクセルで作成したファイルのデータも分析できる。そのほか、JSON(JavaScript Object Notation)リーダーおよび「OAuth」認証標準規格にも対応。それによって、ツイッター(Twitter)を含むソーシャル・メディアのデータを取り込むことがを可能にした。
それに加えて、BIファウンデーション・スイートのコンポーネントとなるBIサーバーからもデータを抽出でき、選択したフォーマットでデータの視覚化を可能にした。
一方のBIファウンデーション・スイート最新版「11.1.1.7」では、対応するデータ種が拡大され、ODBC(Hive Open Database Connectivity)コネクター経由でハドゥープ・クラスターからデータを抽出できるようになった。
オラクルはまた、それら二つのほかにも、エスベース(Essbase)やハイペリオン・エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント(Hyperion Enterprise Performance Management)向けにマイクロソフト・オフィス用プラグインも発表した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ