オラクル、BIソフトウェアを刷新 〜非構造データの抽出と分析を可能に

 業務ソフトウェア開発大手のオラクル(Oracle)は、同社のビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェア2製品を刷新した。表計算やソーシャル・メディア、ハドゥープ基盤の幅広いデータに対応するのが特徴。

 コンピュータワールドによると、オラクルが同社製品利用者向けに開いた会議「コラボレート(Collaborate)」で発表された二つのソフトウェアは、エンデカ・インフォメーション・ディスカバリー(Endeca Information Discovery)とビジネス・インテリジェンス・ファウンデーション・スイート(Business Intelligence Foundation Suite)の二つ。

 エンデカの最新版「3.0」は、オラクルが2011年にエンデカを買収して以来最大の刷新。エンデカ3.0は、通常のデータベースやデータウェアハウスで処理できなかった非構造データを分析する。

 エンデカ3.0はさらに、マイクロソフト(Microsoft)のエクセルで作成したファイルのデータも分析できる。そのほか、JSON(JavaScript Object Notation)リーダーおよび「OAuth」認証標準規格にも対応。それによって、ツイッター(Twitter)を含むソーシャル・メディアのデータを取り込むことがを可能にした。

 それに加えて、BIファウンデーション・スイートのコンポーネントとなるBIサーバーからもデータを抽出でき、選択したフォーマットでデータの視覚化を可能にした。

 一方のBIファウンデーション・スイート最新版「11.1.1.7」では、対応するデータ種が拡大され、ODBC(Hive Open Database Connectivity)コネクター経由でハドゥープ・クラスターからデータを抽出できるようになった。

 オラクルはまた、それら二つのほかにも、エスベース(Essbase)やハイペリオン・エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント(Hyperion Enterprise Performance Management)向けにマイクロソフト・オフィス用プラグインも発表した。

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