被害拡大、劇場効果狙い 人混み利用の爆弾テロ

 【共同】ボストンで15日起きた爆発事件は、何者かが多数の市民が密集する場所を標的に爆弾を爆発させた疑いが強まっている。こうした手口は、欧米や中東、アジアなど各地で多発。犯人側には被害を拡大させ、多くの目撃者が居合わせることにより「劇場効果」を得る狙いがあるとみられる。

 2001年の米中枢同時テロ以降、02年にはインドネシア・バリ島で爆弾テロが発生しディスコの客ら約200人が死亡。04年にはスペイン・マドリードの鉄道駅を標的にした爆弾テロで約190人が犠牲となり、ロンドンでは05年に地下鉄駅やバスで同時テロが発生し、50人以上が死亡した。イラクではフセイン政権の崩壊以降、モスク(イスラム教礼拝所)や市場の市民らが百人単位で犠牲になる事件が多発している。

 これらのテロ現場には多人数が密集していたため、爆発による被害が極めて大きくなる上、生存者らによる多くの目撃証言が、被害の悲惨さを波及させる劇場的な効果をもたらした。さらに、今回ボストンで起きた事件のように、数万人規模の観衆や参加者が集まる場所では、危険物や爆発物の検知が極めて困難だ。昨年のロンドン五輪の警備体制構築でも、治安当局にとって最大の懸案事項となった。

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