HP、オープンスタック技術を統合 〜コンヴァージド・クラウドを発表

 ヒューレット・パッカード(HP)は、オープン・ソース・クラウド・プラットフォームのオープンスタック(OpenStack)の開発技術に基づくクラウド製品を発表した。

 同社発表資料によると、「HPコンヴァージド・クラウド(Converged Cloud)」は、オープンスタックに基づくハイブリッド・クラウドのソリューションとして最も包括的な機能を誇るという。

 HPでは、オープンスタック・プロジェクトを積極的に支持する方針を打ち出し、エンタープライズ向けのプライベートとパブリック、そしてハイブリッド・クラウド製品にオープンスタック規格の導入を進めている。

 「業務の携行性を高めるとともに、特定ベンダーに囲い込まれることを回避するために、企業各社は昨今、オープン・ソースのクラウド・プラットフォームを積極的に導入している」「HPは業界で最も包括的なハイブリッド・クラウド・ソリューションを提供する」と、コンヴァージド・クラウド担当上級副社長のサール・ジライ氏は強調。

 今回の製品改良では、HPのプライベート・クラウドの基幹製品クラウドシステム(CloudSystem)にオープンスタック技術が統合され、クラウドシステム7.2に更新された。クラウドの導入や管理、拡張がさらに容易になったと、HPでは説明している。

 また、クラウドシステム・バースティング・アクティベーション・サービス(CloudSystem Bursting Activation Service)も新しく2種類が投入された。

 クラウド・バースティングとは、必要に応じてセキュアな境界をパブリック・クラウドにまで拡張することを意味する。

 同社はさらに、新しいクラウド・メッセージング(Cloud Messaging)を投入してパブリック・クラウド製品も拡充。フレームワークや言語に依存せず、アプリケーション間の情報交換の仲介役として機能し、実装や設定の手間がかからないとHPでは説明する。

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