太田国交相が訪中意向 海保当局の協議打診 来週で最終調整

 【共同】太田昭宏国土交通相(公明党前代表)が来週に中国を訪問する意向を固め、最終調整していることが24日、分かった。沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立を踏まえ、東シナ海でのトラブル回避などのために海上保安庁と中国の国家海洋局の定期協議を打診する方向だ。両国の観光促進策も話し合う。日中関係筋が明らかにした。

 実現すれば第2次安倍内閣の閣僚としては初の訪中となる。尖閣問題の議論に加え、閣僚らの靖国神社参拝を受けて冷え込む日中関係の修復の糸口を探る狙い。靖国問題が影響する可能性はあるものの、麻生太郎副総理兼財務相らが21日に参拝した後も訪中の調整は続いている。

 北京に5月2日から3日間入る日程が有力だ。太田氏側は李克強首相や王毅外相のほか、国家海洋局を所管する要人との会談を求めている。

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