絶滅危惧のゾウ毒殺相次ぐ スマトラ島、駆除の対象
- 2013年6月5日
- 世界のニュース
【共同】世界自然保護基金(WWF)インドネシアは5日までに、同国スマトラ島で絶滅危惧種のスマトラゾウが毒殺されるケースが相次いでいるとの報告書を発表した。同島では森林の乱開発で希少動物の生息域が急減。集落や農園に入り込み作物を荒らすなどした動物は、駆除の対象になっている。
報告書などによると、WWFは2004年以降、中部リアウ州でスマトラゾウ129頭の死骸を調査。うち59%は毒殺が確認され、13%は毒殺が疑われるケースだった。5%は射殺され、残りは病死などだった。
スマトラ島ではパーム油が取れるアブラヤシ農園の造成などで森林が大幅に減少。WWFによると、ゾウの生息に適した自然林は過去25年間で7割が失われ、ゾウがえさを求めて集落や農園に入る例が後を絶たない。
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