IBM、新たなデータ解析サービスを開発 〜効率的労働環境の構築を支援

 IBMは、大規模データ(Big Data)解析のための新たなソフトウェアとサービスを開発した。企業による世界規模での効率的労働環境の構築と維持を支援する。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、新ソフトウェアは、従業員によって共有される大量のデータの解析を可能にするとともに、生産性の高い労働環境を構築および維持し、社員数の自然的な減少を最小限にするために業務に関連した傾向の発見を実現するもの。

 一方、新しい労働力解析サービスは、テキストと視覚解析ソフトウェアを使って、従業員調査に基づく100万件超の匿名の非構造データを自動的に抽出して表示するサーベイ・アナリティクス(Survey Analytics)と、データけん引手法を用いて自然な社員減少パターンを分析するリテンション解析(Retention Analytics)によって構成される。

 IBMは、買収したケネクサ(Kenexa)の技術を使い、「IBMスマーター・ワークフォース(Smarter Workforce)」と呼ぶ構想を進めている。

 この構想では、企業によるデータの収集とその理解を支援し、それらの洞察を人材の強化や専門性の管理、そして人材本位プロセスの最適化に役立てることを目指している。

 IBMリサーチ(IBM Research)のビジネス解析および数学科学担当副社長ボブ・スーター氏は、「労働力養成のために大規模データと解析に投資する企業は、優れた人材を維持し競争に勝てるようになる」と話す。

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