米史上初めて白人が自然減〜非白人の割合が上昇

 米国史上初めて白人人口の自然減が起きていることが、国勢調査局と全米健康統計センター(NCHS)の最新のまとめで分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、2012年6月までの1年間は、非ヒスパニック系白人の死亡数が出生数を約1万2400人上回った。ただし、移民を含めた米国の白人人口はやや増加した。5歳未満の子供ではまだ過半数(50.1%)が白人だが、ヒスパニックやアジア系などの出生数増加によって非白人の出生数が2年連続で白人を上回っているため、今後子供の白人の比率は低下するとみられる。

 米国の白人人口はかなり前から増加ペースが鈍っていたが、人口統計学者は「まだしばらくは死ぬより生まれる数の方が多く、自然減は20年ころ始まり、その数年後から白人全体の人口が減少し始める」と予想していた。

 ニューハンプシャー大学の人口統計学者ケネス・ジョンソン氏は「1919年にインフルエンザの大流行で米国人60万人が死んだ時も、白人人口の自然減はなかった。今の減少の主因は白人の出生数減少にあり、12年は07年に比べ約13%も減少している」と指摘した。

 経済回復の遅れも、この傾向の要因の1つと考えられる。景気が悪いと若い女性は出産を先延ばしにする傾向が強まり、過去の大恐慌や1970年代の不況でも出生率は低下した。しかし、今回のデータはより強力で長期的な人口構成の変化を示しており、白人人口が減少すれば出産年齢の白人女性が減り、さらに白人の子供が減る。

 また、人種にかかわらず少子化は進行しており、人口の維持に必要な人口置換水準(約2.1)を保とうとすれば女性は1人当たり2.1人の子供を生まなければならないが、米国女性の出生率は約1.9人にとどまっている。このため米国の人口増はマイノリティや移民に大きく依存している。

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