アップフルーエント、大規模データ解析で成長 〜クラウデラとも提携

 大企業向けビジネス・インテリジェンス(BI)およびデータ・ウェアハウス管理ソフトウェア提供のアップフルーエント(Appfluent)は、従業員数約30人と小規模ながら、大規模データ(Big Data)解析の普及を背景に急成長している。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、アップフルーエントのソフトウェアは、利用者の活動やデータ利用状況、クエリー性能を収集して相互関連付けを行い、詳細な利用分析を行うもの。

 アップフルーエントのフランク・ゲルバート社長兼最高経営責任者(CEO)は、「企業が収集するデータ量は加速度的に増えており、企業はそれらのデータを何とかする必要がある」と指摘する。

 同社製品のうち「アップフルーエント・ヴィジビリティ(Appfluent Visibility)」は、主要なBIアプリケーションを統合し、データ・マネジャー、データ・アーキテクト、BIアプリケーション・マネジャー、そしてデータ・ウェアハウス・マネジャーに事業活動とデータ利用に関する洞察を与える。

 それによって、企業はデータの利用状況をより正確に把握し、データ管理の複雑さやコストを削減するための各種計画の優先順位付けが可能になる。その結果、ハドゥープ(Hadoop)に代表される大規模データ関連の新技術への移行も、より効率的に行えるようになる。

 アップフルーエントの製品は、金融や通信、製薬および医療、小売といった業界のほか、政府や国防関係でも使われている。同社はこれまでにファイザー(Pfizer)や、ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニア(Union Bank of California)、SAPビジネス・オブジェクツ(SAP Business Objects)、ニュージャージー州政府との契約を獲得している。

 最も伸びているのは金融サービス分野だ。たとえば、クレジット・カード会社は、取引情報を高速処理して潜在的問題を即座に同定することによって信用貸しリスクの軽減に役立てている。

 アップフルーエントはまた、3大独立系ハドゥープ流通企業の一つであるクラウデラ(Cloudera)と提携し、ハドゥープへの対応を進めている。

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