中型セダンを1車種に〜クライスラー、14年の市場戦略
- 2013年7月17日
- 米国ビジネス
クライスラー・グループは2014年、中型セダンを1車種に統一して激戦市場を勝ち抜く構えだ。
USAトゥデイによると、クライスラーは14年、フィアット車をベースにした新型車を「クライスラー200」の名称で発売すると同時に、既存の「ダッジ・アベンジャー」を廃止する。
新車市場では中型車が最も大きな割合を占めるため、製品のないメーカーは数千万ドルの売り上げを逃すことになる。クライスラーは同部門を1車種に統一することで、上位3車のトヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」、フォード「フュージョン」を追撃する。
廃止するアベンジャーに関して、クライスラーは後継車の有無や投入時期を明らかにしていない。同社が09年11月に発表した5カ年計画によると、セダン200と同時に中型のスポーツ多目的車(SUV)も発売が予定されているが、SUVはダッジではなくクライスラー車とされている。
セルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は1月、200とアベンジャーを生産するミシガン州スターリング・ハイツ工場の改装が終了後、14年に新型200を発売すると述べた。新工場は多様な車種の製造が可能になるため、200とプラットフォーム(車台)を共有するSUVの生産にも対応できる。
業界調査のオートデータによると、200とアベンジャーは13年上半期(1〜6月)、合計で13万6033台を売り上げた。一方、上位3車はカムリが20万7626台、アコードが18万6860台、フュージョンが16万1146台となっている。
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