米、パート就業者が高水準 雇用改善の陰で
- 2013年7月22日
- アメリカ発ニュース
【共同】米国で、常勤を望みながら移行できないパート労働者の数が高い水準にある。景気回復に力強さが欠け、雇用主が常勤雇用を増やすことに二の足を踏んでいるためだ。雇用情勢「改善」の陰には、多くの非常勤就業者が存在している。
米労働省によると、常勤の仕事がないパート労働者の数は6月に822万6000人と前月から約32万人増えた。住宅ブームが頂点に達した2006年初めには400万人前後だったが、その後の金融危機で飛躍的に増え、景気後退を脱した今も700万人半ばから800万人後半の範囲だ。
週の労働時間が35時間未満のパート雇用は常勤に比べ賃金が低く各種の手当ても不十分だ。統計上は就業者とされても経済的に不安定で弱い立場にあり、景気が失速すれば真っ先に人員整理の対象になる。「薄氷を踏むような雇用回復」(米投資情報会社)と指摘する声も上がっている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ