「不死」細胞のゲノム解析 遺族が研究利用を審査へ

 【共同】62年前に子宮頸がんで亡くなった米黒人女性の病理組織を使って無断で培養され、現在も増殖を続け「不死」の状態を保っている研究用細胞「HeLa(ヒーラ)」のゲノム(全遺伝情報)解析結果が、8日付の英科学誌ネイチャーに発表された。

 HeLa細胞は、人の培養細胞として世界中で実験に使われ、ポリオワクチン開発など医学研究に大きく貢献したが、女性や遺族に対するプライバシー保護や医学応用に関する説明が不十分だったとの批判がある。

 米国立衛生研究所(NIH)は今回の発表を前に遺族らと協議。ゲノムを研究利用する際は、遺族の代表を含む専門家グループが審査する新たな仕組みを設けることを明らかにした。

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