化学兵器分散か 攻撃に備えアサド政権

 【共同】13日付のウォールストリート・ジャーナルは、米国や中東諸国の政府当局者の話として、シリアのアサド政権が米国の攻撃に備え、保有する化学兵器を従来とは別の保管施設に移動させるなど約1年前から分散を図っていたと報じた。

 アサド大統領は化学兵器を国際管理下に置くロシア提案を受け入れ、化学兵器禁止条約にも加盟する意向を表明したが、同紙は履行に疑念が出ていると指摘した。

 化学兵器を移動させているのは国防省傘下の科学研究調査センター(SSRC)に所属する「450部隊」。化学兵器の大半は西部にある数カ所の主要施設に保管されていたが、約50カ所に上る国内各地の施設へ分散を続けているという。

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