児童労働1億6800万人 ILO「目標達成不可能」

 【共同】国際労働機関(ILO)が23日発表した報告書によると、ILOの関係条約が原則的に禁じる「児童労働」に従事する子どもの数は2012年時点で、世界で推定約1億6800万人と、08年に比べ20%以上減少した。

 00年と比べると約3分の1減少したことになる。ただ、このうち売春など条約上「最悪形態」とされる危険な労働に従事する子どもは約8500万人。ILOは16年までに最悪形態の児童労働をなくす目標を掲げているが、報告書は「このままのペースでは達成不可能」と指摘した。

 子どもの労働を規制する条約は15歳未満の子どもの就業を原則禁じる「最低年齢条約」(1973年)と、18歳未満による危険な労働や長時間労働を禁止・規制する「最悪の形態の児童労働条約」(99年)の二つがある。

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