エバーノート、富士通とスキャナーを共同開発 〜企業向けにもサービス拡充

 デジタル・ファイルのオンライン管理サービスを提供する米エバーノート(Evernote)は、富士通との共同で専用スキャナーを開発し、日本と北米向けに自社サイトを通して販売する。

 エバーノート(カリフォルニア州拠点)と共同開発したのは富士通傘下のPFU(石川県拠点)で、富士通ブランド「スキャンスナップ」傘下のエバーノート・ブランドとして販売される。

 ZDネット誌によると、エバーノートのサービス利用者は、専用スキャナーを使うことで、写真や名刺、書類といったハード・コピー(紙製コピー)をデジタル化して、エバーノートにある自分のアカウントで自動的にオンライン保存および管理できる。

 同スキャナーの販売価格は495ドルで、10月25日から販売される予定。

 エバーノートはそれと同時に、米3Mとも業務提携し、ポスト・イットのメモをスマートフォンで撮影することで、同じようにオンライン保存できる機能を加えた。

 エバーノートはさらに、オンライン顧客管理サービス大手セールスフォース(Salesforce.com)のクラウド型顧客情報管理アプリケーションに自社サービスを統合することも発表。

 テッククランチ誌によると、エバーノート・ビジネスの企業利用者は、取引先との電子メール送受信内容や業務連絡を含む各種のデジタル情報をセールスフォースで管理する記録に自動追加できる。

 エバーノート・ビジネスには現在、7900社の利用企業があり、そのなかの多くがセールスフォースのオンライン・アプリケーションや業務用ソーシャル機能のチャターを使っている。

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